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【重要】新しいBlogに移転していますあるネットゲーマーの日常
今日もOWNの掲示板を眺めていたのですが、
どうして「アイテム販売を利用する人」=「ノーマナー」と
決め付けられるのかいまいちわかりません

時間のない社会人からしてみれば、
「お金で妥協して時間を手に入れる」というのは、
普通にやっている話なわけで

 学生時代は東北から関東の実家に帰るのに、
 在来線で帰ることもよくありましたが、
 今は東京→北関東間ですら新幹線を使います
 時間と労力・・・というか、体力が惜しいので

 買い物でも、学生時代は1円でも安い店を求めて歩き回ったのに、
 社会人になると見つけた店ですぐ買ってしまうとか

 某カード会社の宣伝ではありませんが、
 「お金で買えない価値がある。買えるものは・・・」
 ということです


本当なら3時間使わないと得られない経験値を、
アイテムを使えば2時間で得られるわけで、
1時間の自由を300円で買えると思えば安いものです

サーバレベルで1.5倍とかならまだしも、
個人レベルで時間を短縮したからって、
誰に迷惑をかけるものでもないような・・・

もちろん、アイテムでブーストした分、
無茶な狩り方をする人は出てくるでしょう

でも、それは元々そういう人なのであって、
1.5倍期間は混むから狩りをしないとか、
1.5倍でもいつも通り狩る人もいるわけで


まあ、本題と関係ない前置きが長くなりましたが、
今回はROの売り上げ計算をしてみます

  1.ROは本当に儲かっているのか?

「利益=収入-支出」ですので、
収入と支出を算出すれば、ROの利益が割り出せます


○収入

 公称150万IDのROですが、
 全てが「アクティブユーザ」(頻繁にゲームをしている人)ではなく、
 登録したまま放置されているIDも少なくないはずです

 一般のオンラインゲームにおいて、
 登録ユーザー数に対するアクティブユーザーの割合は、
 5~15%程度といわれています

 それと実際の接続数から考えると、
 ROで月額で課金されているIDは10万ほどと推測されます

 つまり、1Dayなどを考慮しないで大雑把に計算すると、
 ROの収入は以下のようになります

  1500円×10万ID=1.5億円/月


○支出

 まず、ROがサーバ何台ほどで運営されているかを推測してみます

 接続状況を調べるサイトから推測すると、
 表に出てこないデータベース等のサーバも含めて、
 1ワールドあたり20台は超えていると思われます

 (実はこれ、かなり大規模なゲームといえます
  ちょっと大き目の3DMMORPGでも10台とかですし)

 それにワールド数が乗算されますので、大雑把に見積もっても、
 ROは約400台のサーバで動いていることになります

 (これ、実はWebシステムとしてはとんでもない数字です
  商用サイトですら、10台でも大きい方です)

 問題はここからで、(Web)サーバというのは、
 動かすだけでもいろいろなコストがかさんできます


 ・データセンターの費用
  数台の規模なら普通のビルでもなんとかなりますが、
  一般に商用のサーバはデータセンターに置くのが普通です

  データセンターは24時間365日、
  人の手によってサーバが監視され、
  建物の入出も全て管理されています

  また、建物自体も耐震構造だったり、
  電源設備も特別なものがあり、
  例え停電しても、数時間は自家発電でサーバを動かせます

  そんな高級な設備ですので、
  設置費用(いわば「家賃」)は、相当な額になります

  普通は1ラック(サーバを収める鉄の箱)あたり、
  数十~数百万くらいかかるのですが、
  サーバが400台となれば、何千万にもなるでしょう

 ・回線の費用
  一般家庭の光サービスと違って、
  データセンターで提供される回線は、
  より高品質な専用線です

  100M回線で月100万くらいからあるのですが、
  ROのように24時間、大量のパケットがやり取りされるとなれば、
  1000M回線が数本という可能性が高いと思います

 ・サーバ自体の価格
  データセンターで使うようなサーバとなると、
  どんなに安くても十万円代後半で、
  ROクラスの処理を行うとなれば、
  百万を超えるものも珍しくありません

  ですが、これはあくまで買うときの価格
  月にかかるコストとしては、修理費用が挙げられます

  障害発生時にHDDを交換するなんてのがほとんどですが、
  最悪サーバごと交換なんてケースもあるわけで、
  こうなるとまた新しいサーバを・・・となります


 このような要因が積み重なって、
 サーバの運営コストが出てくるのですが、
 これまた大雑把にコストを月20万/1台と見積もってみます

  サーバコスト:400台×20万円=8000万円/月

 この時点で収入の半分以上が飛んでますが、
 運営のコストはこれだけではありません

 次に出てくるのがGMのコスト
 GMに払う給料の他、細かいところでは、
 PCのリース料なんてのもかかってきます

 RO専属のGMが何人いるかわかりませんが、
 Gほー全体で70人くらいとのデータはありましたので、
 仮に、RO関連の作業量が50人分で、
 1人あたりのコストを20万とすると、以下のように

  GMコスト:50人×20万円=1000万円/月

 支出はまだまだあります
 Gほーは重力からライセンスを受けてROを運営しているので、
 利益の一部を毎月重力に支払っています

 契約の内容にもよりますが、
 利益(あるいは収入)の20~30%くらいが普通です
 仮に、ここまでの利益の25%を支払っているとすると・・・

  (15000-8000-1000)×0.25=1500万円/月


○利益

 以上の計算から、ROの利益は以下のようになります

 (15-8-1-1.5)×1000=4500万円/月

 これ、一見多いようですが、
 ここからさらに以下のコストが引かれていきます

  ・税金(法人税)
  ・社員(GM以外)の給料
  ・広告宣伝費
  ・ROのゲームシステム以外のシステム維持費
   (公式Webサーバ、課金サーバ等)
   ...等々

 一応、Web屋さんとしての見解ですが・・・
 サーバ400台、1億円以上を投資してこの利益なら、
 普通はとっととやめます^^;


大雑把なんだか細かいんだかわからない計算をしてきましたが、
Webのビジネスモデルとしては、
あまり儲かるようになってないのがわかると思います

(実際、サーバ10台未満のシステムで、
 年間億単位の利益を出す企業はざらにあります)

たぶん、価格設定の時点では、
サーバコストはこんなに大きくなかったと思いますが、
度重なるゲームの拡張や、ワールドの増加により、
コストがかさんでいったと考えられます

結果、Gほーの肩を持つわけではありませんが、
ROは常にぎりぎりのラインで運営されていることになります

ただ、だからといって、「サービス業」である以上、
ユーザフレンドリーであることを第一に考えなくてはならないはずで、
それを怠っていた、という点でGほーには問題があったわけですが


こうなってくると不思議なのは、
「基本無料」で運営されているゲームですね
どうやって莫大なコストを捻出しているのでしょうか?

次回はこの辺のカラクリを見ていくことにします
[2006.12.06(Wed) 15:02] オンラインゲーム業界考察Trackback(0) | Comments(0)
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